好きにならないで。







けど…いつまでもこんな気持ちでいたら駄目だな





俺ももっと大人になんねぇと…!











そんな事を思った瞬間の出来事だった









俺の隣を長身の男が通った








いや、通るのはいいんだけど…



何かが引っ掛かった








その時、その男のズボンから何かが落ちた






それを拾ってみてみると、一枚の写真だった






写っていたのは、幼い可愛い女の子とその子の手を握っているイケメンの男だった





多分、写真に写っているこの男とあの男は同一人物






「あの、」



「はい?」



「これ…落としましたよ」



写真を手渡すと、人懐っこい顔で笑って



「ありがとう!これ大切なものなんだ」




「そうなんですか!」



「あぁ…俺の妹でね、この子


可愛いだろ?










麻遊って言うんだ」






この瞬間、俺は耳を疑った








今…麻遊って言った?




< 231 / 285 >

この作品をシェア

pagetop