好きにならないで。
「麻遊ー!起きなさい!!
遅刻するわよ!」
ママのこの声で目覚めたあたしは急いで起き上がり、着替えた
急いで階段を駆け下りてリビングに入った
「おはよ!」
そこには暁兄の姿があって思わず頬が緩んだ
あたしはブラコンだって自覚してる
「おはよう!」
「さっさと食べなさい」
「はーい…」
朝ごはんのクロワッサンを何個か食べて歯磨きをして、髪の毛を二つに結んでから
「行ってきまーす!」
と、家を出た
待ち合わせ場所に麻衣がいた
「麻衣!」
「麻遊ー!おはよ」
「うん!」
二人で並んで学校に向かった
「楽しみだね!」
あたしがそう言うと麻衣は
「麻遊、なんかいいことでもあった?」
と訊いてきた
「分かる?」
少し意地悪っぽく言うと
「なにかしら?」
黒い笑みを漂わせながら訊いてきた
「はい…」
あたしがそれにかなうはずもなく、全部昨日あった話をした