好きにならないで。


バチって目が合った



すぐに逸らそうとしたけど、遥翔を見つめたまま動けなくなった



まるで、あたし達の周りだけ時間が止まったような感覚になった





「わ、わりぃ……」



遥翔が何に対して謝ったのか分かんなかったあたしは首を傾げた




そうしたら



「笑った事、謝ったんだけど…?」


「………遥翔でも謝るんだ」


「……っ、わりぃかよ」


小さい声で言ったつもりなんだけどな……


「いや?別に……」




素っ気なさすぎたかもしれない。


遥翔は「あ、そー」って言って横を向いた



今更自分の態度に後悔した。




けど、そうじゃなきゃ……



遥翔の隣になれて、嬉しいのと罪悪感で泣きそうになってたから。










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