好きにならないで。
ドアを開けるとその先には、何故か女子と男子が集まっていた
「どうしたの?」
って聞いたら
「ねぇー、麻遊のお母さんがいろんな人と浮気してるって本当ー?」
わざとでっかい声で聞いてくる里菜
言ってることもデタラメだ
ママがそんな事をするはずがない
だってパパ一筋だから
「いや…それはないよ」
「えー、……嘘だぁー」
「何でそう思うの?」
声の高さを変えないで…冷静に聞いた
「だって、いろんな人が言ってるよ?
だからホントなのかなぁって思って」
里菜はそう言ってクスって笑った
呆れた
「あのさ、里菜はうちの家族みたことある?」
「へ?……ないけど」
いきなり質問しだしたあたしに驚いたのか気の抜けた返事とまたあたしを呆れさせる言葉が返ってきた
「じゃあ…見てもないのに噂を信じるの?」
「……っ」
「あたしから言うことは以上
ま、それでも信じるって言うんなら……ご自由に」
「なっ!……前から言おうと思ってたのよ……」
「……あんたなんか大っ嫌い!!
って?」