右手に剣を、左手に君を


つられて、俺も笑いかける。



「……全員無事で、また会おうな」


「あぁ」


「当たり前だ!」



俺が突きだした拳に……。


二人が、それぞれの拳を合わせた。


頼りがいのある熱さが、そこにある。


俺達は、仲間だ。


絶対に、全員無事で帰ろう。



「行くぞ!」



俺の声を合図に、全員が神剣を構え……。


黒い妖気が燃える城へ、突っ込んでいった。



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