右手に剣を、左手に君を
どわあぁぁ!!
早く言えよ、そういう事は!!
あっぶねぇ……。
渚の神の力は、貴重な戦力だ。
今、失うわけにはいかないが……。
「もしかして、尻尾、消えますか?
寿命はどうなるんですか?」
質問しはじめた俺を、リカさんがにらんだ。
「やる気満々なのは結構だけど。
今はそんな場合じゃないんじゃなくて?」
やる気満々。
その言葉に、周りは爆笑……。
「や、ヤル気満々!
いやー、若いっていいな!」
健太郎は腹をよじらせてヒーヒーいった。
「ち、違う!そっちのやる気じゃ……。
あああ、もう!!」
「ふえぇ、コウくんのバカ~。
だからダメって言おうとしたのに~」
「うるさい、うるさいっっ!」
昨日までのシリアスな三剣士は、どこへ行ったんだ?
とにかく会議をしようという事になって。
俺と渚は死にそうな羞恥心を引きずって、居間に向かった。