右手に剣を、左手に君を


「神たちは、今後は妖と共存しながら、

この星を守っていこうと、そう決まったのだ」




妖と神は表裏一体の存在。


自然を愛し、慈しむ……。


どこの領域だろうが、土足で踏み込んで、

争いを起こすのは、結局人間だけ……。



俺たちは、見捨てられた。


神からも。


運命からも。


この星からも。



好き勝手してきた、ツケが回ってきた。


俺は関係ないなんて、言えない。


この星の状態を知っていて、見て見ぬふりを続けてきたのだから。




でも。


それでも。


好きな人がいる。


たった一人だけど、家族がいる。


友達がいる。



俺は、生きていきたい。


あきらめるなんて、できない。







< 351 / 449 >

この作品をシェア

pagetop