右手に剣を、左手に君を
「神たちは、今後は妖と共存しながら、
この星を守っていこうと、そう決まったのだ」
妖と神は表裏一体の存在。
自然を愛し、慈しむ……。
どこの領域だろうが、土足で踏み込んで、
争いを起こすのは、結局人間だけ……。
俺たちは、見捨てられた。
神からも。
運命からも。
この星からも。
好き勝手してきた、ツケが回ってきた。
俺は関係ないなんて、言えない。
この星の状態を知っていて、見て見ぬふりを続けてきたのだから。
でも。
それでも。
好きな人がいる。
たった一人だけど、家族がいる。
友達がいる。
俺は、生きていきたい。
あきらめるなんて、できない。