右手に剣を、左手に君を



「うおおおおおおおおおっ!!」




竜巻の中。



切り裂かれていく皮膚。



そんなものは、お構いなしに。



俺は、龍神剣に。



持てる全ての力を、注いだ。



身体中が、燃えるように熱い。



血液が沸騰するような感覚の中。



俺は、龍神剣を、



竜巻の向こうの空亡に向かって。



渾身の力で、


振り下ろした──。




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