右手に剣を、左手に君を



……意識が、戻る。



長い夢を見ていたようだ。



まるで、自分が自分でないような。



誰かの意識を、遠くから見ているような。



不思議な夢だった。



しかも、夢を見た事は覚えてるのに、内容はすぐに忘れてしまう。



俺は天井を見ながら、今見た夢を思い出そうとしていた。




そうしてぼんやりしていたら。


腹に、奇妙な重みを感じた。



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