†魔界戦記†
キスと裏切りとさよならと


「第二試合が始まるよ
ディアブロvsグラコス
各チームは殺技場に
集まってくれぃ!!」


チェスゲーム一日目の
最注目カード
ディアブロvsグラコスの
試合が始まろうとしていた。


「気ぃつけや
アイツら只者やないで
得体の知れん技使ってきよる」


先の試合を終えて
少し疲れを残したラセンが
プレッシャーを
かけようとする。

確かにハゼルたちも
優勝候補とは聞いていたが
それ以外の情報が
まったくないのは
かなり痛かった。


「お前こそ見てろよ
カエンなんていなくとも
ディアブロは強いってコトを
教えてやるぜ」


ハゼルが自信ありげに
そう呟く。

巨大な闘技場の
ド真ん中、すでに
敵チームは準備万端と
いった様子だ。


「頑張ってきてね、みんな!!
無理しちゃダメだよ
ミストちゃん」


カンナは何を思ったのか
その両手にポンポンを握り
デスサイズ二人目の
女の子・チャームと一緒に
応援団を結成していた。
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