†魔界戦記†

波乱

未だ白熱のバトルを
繰り広げているのは
第二闘技場、第三闘技場
これら2つである。


第二闘技場では
ディアブロVSグラコスが

第三闘技場では
ヒスイ率いるフェンリルと
ホムラ率いるイフリートが

優勝候補同士で
潰しあっていた。


「貴様・・・
いったい何なんだ!?」


セイトと死闘を演じた
イフリートの忍者・ハヤト。

いつもならその毒で
じわじわと相手を
追い詰めていく彼も
今回ばかりはお手上げだった。


「さて、どこからバラす?
首、腕、足、内蔵
好きなところを選びなさい」


フェンリルの誇る
悪魔医師・キース

ハヤトが彼を攻略できない
理由は一つ・・・

不死身という名の壁であった。


そんな相手になすすべもなく
ハヤトはバラバラに
『解体』されてしまう。

息絶えながらも
ヒクヒクと痙攣している
ハヤトの無惨な姿を見ても
ホムラは動揺の色を
見せなかった。


「冷たいな、ホムラよ



炎のように熱く
そしてキレた男だと
聞いていたのに」


すでにホムラ以外は
全員倒されてしまった。

しかし、ホムラは
そんな状況を楽しむかのように
舌なめずりをしていた。
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