†魔界戦記†
「ぐだぐだぐだぐだ・・・
遊んでんじゃねぇんだよ!!
カス共が何人束になっても
この俺に敵うわけねぇだろが!!」
堰をきったように
その怒りが顔に表れ
血管は浮き出て
目はつり上がり
口からは煙が吹き出す。
「こわいでし・・・」
周りの者を
誰彼なく威圧する妖気。
ホムラにはそれがあった。
「君も嘘がうまいね」
ヒスイだけがただ一人
それに怯えることなく
前に足を踏み出していた。
「幻術なんて、らしくないのに」
そう、彼にだけは
見えていたのだ。
怯える観衆を
せせら笑っているだけの
ホムラに・・・。
「わざわざアンタを
誘き出すためだけに
普段使わない幻術なんか
使ったんだ・・・
来てくれなきゃ困るのさ」
一見ふざけあっている
ようにしか見えない二人。
しかし、緊張の糸は
刻一刻と細くなっていく。
今にもちぎれそうなほどに。
二人の距離が縮まっていく
数十m、数m、数cm・・・
とうとう吐息がかかる
くらいまで近まった。
時間が・・・動きだす
「よぅーし」
グラコスの幻術使い
プロスを倒して
ハゼルの加勢に向かうトード。
そんな中、隣の会場から
割れんばかりの大歓声が
トード耳にも届いた。
遊んでんじゃねぇんだよ!!
カス共が何人束になっても
この俺に敵うわけねぇだろが!!」
堰をきったように
その怒りが顔に表れ
血管は浮き出て
目はつり上がり
口からは煙が吹き出す。
「こわいでし・・・」
周りの者を
誰彼なく威圧する妖気。
ホムラにはそれがあった。
「君も嘘がうまいね」
ヒスイだけがただ一人
それに怯えることなく
前に足を踏み出していた。
「幻術なんて、らしくないのに」
そう、彼にだけは
見えていたのだ。
怯える観衆を
せせら笑っているだけの
ホムラに・・・。
「わざわざアンタを
誘き出すためだけに
普段使わない幻術なんか
使ったんだ・・・
来てくれなきゃ困るのさ」
一見ふざけあっている
ようにしか見えない二人。
しかし、緊張の糸は
刻一刻と細くなっていく。
今にもちぎれそうなほどに。
二人の距離が縮まっていく
数十m、数m、数cm・・・
とうとう吐息がかかる
くらいまで近まった。
時間が・・・動きだす
「よぅーし」
グラコスの幻術使い
プロスを倒して
ハゼルの加勢に向かうトード。
そんな中、隣の会場から
割れんばかりの大歓声が
トード耳にも届いた。