†魔界戦記†

「ハゼル、待ったぁ??
おもしろそうだなぁ
ボクも混ぜてょ」


「遅せーよトード
さっさと片づけて
みんなを探すぞ」


あい、と言いながら
トードは一人に身構える


「キヒッ
み、味方がいたのか・・・
まぁいい、殺す相手が
一人から二人に
増えただけさ、死ねッ」


俺は飛びかかってきた
敵をかわし、リバーに
蹴りを食らわす。
倒れながらも奴の手が
こっちを向いている
マズイ・・・


【クラスト】
光の閃光が
俺の体を射抜く。
ブシュッ
肩口から鮮血が噴き出す
僅かに体をひねったため
致命傷は避けたようだ。


「敵さん魔術まで・・・
本気で殺しにきてるのか」

ならば、と
右手に光球を作りだす
雷属性の魔術

【カノン】
カエンに放ったものとは
比べ物にならない
巨大な光が敵を包み込み
そして消えた。


ドサッ


どうやらトードも
終わったらしい。
あいつはあんなんだが
もしかしたら術師の才能が
あるかもしれないな。

敵を踏みつけ
ポーズを決めている
トードをよそに
俺は一人違う場所に
飛ばされた友の身を
案じていた・・・。
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