†魔界戦記†

この喋り方・・・まさか


「半死に相手に
ちょっとやりすぎやろ?」


バンダナが鼻に当たって
く、くしゃみが・・・

やっぱりコイツは・・・


「チーム・デスサイズ
ワケあってディアブロに
助太刀するで、よろしゅうな!!」


全く状況が読めない。

何故コイツがこんな所まで
それに、デスサイズでって・・・


「みょ〜ん!!うぃ〜っす
ボロボロだね、セイト
ミストちゃんはドコかな?」


全員来たんかい!?

ダメだ、突っ込み所が多すぎて
カバーが届かない・・・

ハゼルは・・・行ったんだっけ


「言いたいコトは分かるで・・・
関西人は友人を
大切にするんじゃい
気にすんなや」


全然違うのだが・・・


「説明も終わったし」


そう言って男に向き合うラセン

相手を威圧するこの怒気は
生まれつきのものなのか

この男は敵に回したくないと
心の底から思った瞬間だった。

まぁ、本来敵なんだけど


「このままじゃ怒られますよ
さっさと殺して追いますかね」


そんなコトを気にも介さず
ハゼル達の行ってしまった
方角ばかりを見続ける男


それはまさに
火に油を注ぐ行為だった。


「どこ向いとるんじゃコラァ!!」
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