†魔界戦記†


「トード!!こいつ倒して
さっさと進むぞ」


二人ならコンビネーションで
速攻で倒せる。

こんな奴にかまってるヒマなんて
これっぽっちも無いんだから。


「左右から行くぞ
俺は右から・・・」


俺の足には
特殊なコーティングが
ほどこされてある。

雷の性質を生かした高速移動
どんな目でも追いきれない。

しかし、予定は狂った。


「・・・トード」


あろうコトかトードは
未だ放心状態から
立ち直っていなかった。


「あんの・・・バカ」


仕方がない・・・


トードにとって
カエンとの別れは
それほど辛いものだったのだ。

ディアブロの中では
ミスト以外で
誰よりも早く知り合い

そしてカエンに対して
誰よりも憧れて、信頼していた。

カエンも・・・そうだった。
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