†魔界戦記†

どっ、と会場が
どよめき立つ。
当然だが、魔族と人間では
肉体、精神共に
基本性能が違うのだ。


「更に
一次審査にサバイバル
二次審査にチェスゲーム
三次審査にコロシアム
が組み込まれております」


会場中に罵声が飛び交う。


「最初から俺たちに
勝たせる気ないんだろ!!」


「卑怯者!!
そこから出てこい」


中には物を投げつける
奴までがいる。
そんな群衆を見て
司会者は言い放った。


「死にたければ・・・
戦わなくて結構ですよ」


優しい口調だったが
その背景には絶対死が
待ち構えている事を
会場の誰もが悟った。


「では代表者のドベル様
開会の抱負として
このボタンを
お押しください」


ドベルと呼ばれた人間が
壇上へ登っていく。

そしてボタンに手をかけた。



ポチッ




次の瞬間、辺りを
死の閃光が包み

巨大な爪痕が
大地に刻まれていた・・・。
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