†魔界戦記†

カエン、そしてヒスイが
二人の手を押さえつけ
睨み合う・・・。


「楽しみはとっておく
ものですよ、キース」


ヒスイがキースを
なだめる。
その声はキースの中の
闘争心という名の炎も
凍らせるほど
冷たいものだった。


「俺の仲間に
手を出してみろ
『睨み殺す』ぞ」


視線だけで
貫き殺せるような
するどい眼光で
ヒスイを睨むカエン。

両陣営、一触即発である。





「ヒスイ!!
こんな所にいたのか
何してる!?さっさと戻れ」


クルーザがヒスイを
目に止め、呼び戻す。


背を向け戻っていく
ヒスイとその仲間
そしてヒスイは
去り際にこう呟く。


「戦場で、
いずれまた・・・」


カエンたちは
より一層、負けられない
という思いを
強くしていくのであった。
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