†魔界戦記†

次の日の朝、
俺はいつものように
学校へ行く用意をしていた


「気をつけてなカエン
お前は危なっかしいから」


笑いながら
歯をみがいている親父
仕事はどうした。
遅刻すんぞ。


「母さん・・・
カエンが反抗期だ」



「お弁当は
ちゃんと持ったの??
忘れちゃダメよ」


親父は無視ですか?
母さん・・・


「いってきます」


そう言うと俺は
これから起こる災いを
何一つ知る事なく
朝日の眩しい外へ
駆けていった。


「ホントに・・・
気をつけてな・・・」


後ろから親父の声が
したような気がしたが
きっと空耳だろう
大体、いつも
おちゃらけている
あの親父が、あんなに
しんみりとした声で
話すワケがない・・・。
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