†魔界戦記†
離脱
悲鳴を上げながら
左魂たちの体は
消えていった。
闘技場に帰ったのだろう。
「やっと・・・だな」
カエンが一息つき
腰を下ろそうとした
その時!!
シュッ
「カエン!!よけろ!!!」
ハゼルが叫ぶとほぼ同時に
カエンが疾走する。
それまでカエンがいた
場所には一本の針が
刺さっており
その一帯の大地が
紫色に変色している。
「毒か・・・
一体誰なんだ!?」
セイトが何も見えない
暗闇を睨み付けて言う。
「なかなか活きのいい
相手じゃありませんか」
すると、その暗闇から
一人の男が現れた。
「私はホムラ率いる
イフリート所属
ハヤトと申します。
ちなみに職業は忍者
暗殺専門です」
毒の付いた仕込み千本を
取り出しながら
ハヤトは臨戦態勢をとる。
「はぁ、めんどくさいのは
嫌いなんだが・・・」
セイトが一歩
前に踏み出した。