†魔界戦記†
―――学校
「昨日のニュース見たか?
隣の町の学校、一夜にして
生徒が全員消えたらしい
何か強力な魔術の
一種かもしれないって
そんな強力な魔術
使えるヤツいねーのにな」
ハゼルが信じられない
というジェスチャーを
しながら話す。
「それってアレだよね
あの〜空間転移術の
仕業だっていぅ」
トードまでそんなコトを
言い始めた。
正直犯人が誰だか
知ったコトじゃない
だがこれだけ現場が近いと
どこか不安になってくる。
「この前の夢のコトもあるし」
「ん?カエン
なんか言った??」
しまった、声に出ちまった
「なんでもない」
トードは不思議がってたが
すぐに忘れるだろ。
「根本的にさ、まず空術
なんてあるのかよ?」
そうなのだ。
実際空術は発現自体
とても稀少な術で
使われたとは思えない
しかしそれに値する
他の術なんてそうそう無い
あれ?あったっけ??
「ホラよ、お前授業中
ずっと寝てたろ。」
そう言ってハゼルは
俺にノートを渡す。
すっかり忘れていたが
俺たちの世界では
魔法は高校から習う。
当然それ以下が扱うと
危険が伴うからだが・・・。
俺は最初のページを
めくってみた。