†魔界戦記†

天使


木漏れ日の気持ちいい
庭園の様な場所に
辿り着いたセイト。

庭園の真ん中には
噴水があり、
全ての生き物に
生命を与えているようだった。


「ここは・・・?
天使はいったいどこに??」


辺りを見渡すと
不意に目に入る
小さな黄褐色のベンチ。

そこに座るのは
本を右手に持ったまま
居眠りをしている男性。


「あれかな?
ふふっ
少し驚かせてやるか」


そっと忍び足で近づき
後ろから小声で術を唱える。


「掟術
【夢魔の呪縛】(ドリームコスト)
目の前にいる者の
睡眠を否定する」


・・・。

・・・。

・・・。

・・・あれ?
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