†魔界戦記†
ん?後一つ足りない??
あぁ、七式なんて
言われてるけど
実際には六つしかない
空術もホントに
あるかどうか
怪しいもんなんだ。

これを見た限り
やはり空術に匹敵する術は
ないようだ。
それとも何か
別の方法で・・・


「カエン・・・すぐ寝るクセ
直したほうがいいよ」


声のした方に振り向くと
微笑みながら
ミストが歩いてくる。

相変わらず男子の注目を
一身に浴びているミスト。

このクラスでもコイツの
知名度はかなり高い。

顔もさることながら
その明るさと
好き嫌いをしない性格で


ひじょーにモテるからだ。

また今日も来やがった。
俺なんかに構っても
意味無いのに、な。


「好きな時に寝れなくて
いつ寝るんだよ」


何故かコイツには
皮肉ばかり言ってしまう
幼なじみだからかな。

小さい頃から
一緒にいたせいで
今更態度なんか
変えれなくなっちまった。

ひがんでなんかねーぞ。


その時、セイトが
いきなり大きな声を出した。
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