†魔界戦記†
そこは、一面の光
眩しくて何も見えない。
「ま、まぶしぃ」
手で顔を覆っても
その光は目を貫く。
しばらくして
目が慣れてきた。
・・・そこは人が思い描く
『楽園』
まさにそれであった。
「綺麗だなぁ〜」
一瞬で目を奪われるトード。
その時、
奥から一人の天使が現れる。
白く輝く六つの翼
頭ではなく背中に浮かぶ
巨大な金の輪
そして胸に刻まれた
不思議な紋章
その天使は今まで見た
天使たちと桁が違うコトに
トードは気がついていた。
「君が・・・トード君?」
その男の問いに
何度もうなずくトード。
「そうか、では自己紹介だ
私は大天使ミカエル
君を・・・いざなう者だ」
そう言うと
また奥地に戻っていく。
「ま、待ってよぅ!!」
置いていかれないように
必死についていくトード。
彼の修行は大丈夫なのか?
その時、トードには
笑い声が聞こえたような
気がした・・・。