†魔界戦記†
迷いはない・・・
迷うコトなど何一つ・・・
「迷ったぁーーーー!!」
カエンは迷っていた。
修行場の
火山のような場所に
着いたは着いたのだが
天使がいないのを
いいコトに調子に乗って
探検していたら
帰れなくなって
しまったのである。
「どうすんだよ・・・
まぁいいけど」
ホント適当である。
ここの暑さは尋常ではない
炎を扱うカエンでなければ
ブッ倒れているところである。
「仕方ない・・・
とにかく歩くか」
そう言った
カエンのすぐ側で
溶岩の中から
二つの瞳が
狙っているコトを
彼はまだ知らない。