†魔界戦記†

しばらくして
魔力の波が収まった。

呼吸を整えて
自分の両手を見つめる。


「で、出来た・・・」


嬉しさが顔から
にじみ出ている。

目線の先には
少し笑いながら
頷くルシファー。


「あぁ、やったな」


そして続けざまに


「貴様の魔力がわかったぞ」

と言った。


「どれくらいなんだ?
ヒスイに・・・
ホムラに勝てるのか!?」


魔力メーターを見ても
何が表されているのか
人間のカエンには
さっぱり分からない。

ルシファーの返事だけが
頼りというコトだ。


「知りたいか?」


何度も何度も頷くカエン。


「心して聞けよ・・・
カエン、お前の魔力は
























俺の約30倍だ」


「へ?」


あまりにでかい数字に
つい変な声を出してしまった。

しかもルシファーの
魔力の大きさを
カエンは知らない。

そんなカエンの心を
読んだかのように


「俺の魔力はここに
来ている天使の中で
ミカエルに次いで
高いのさ・・・
どれだけ高いか
大体でいいから覚えとけ」


それって凄くないか?
とか内心思いつつ
やっと本格的な修行を
始めるコトになったカエン。


「貴様は小手先より
魔力を生かしたパワーだ
使える魔力の
絶対量を増やす
血ヘド吐かすぞ・・・
覚悟しろよ」


これで全員の修行が
始まったコトとなる。

二次審査・チェスゲームで
再び生き残るコトが
出来るのか??
それはこの修行に
かかっていると言っても
過言ではないだろう・・・。
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