恋 愛 げ ー む
そして夜。
私の部屋に来客がきた。
ぴんぽーん
寮で同室の笠松李央は眠いらしく
「出たくなーい」と言っているので
私が出ることにした。
「はーい。」
「あ、叶ちゃん?今外でれる?」
「あ…。」
「いいよ~行っといで。私ねてるー」
「うん、ごめんね」
外に出る。
「どうしたんですか?」
私は尋ねる。
「男子寮のロビーで話そ!」
「あ、いいですよ。」
男子寮のロビーには誰もいなかった。
おそらくほとんどの女子が
男子の部屋に行っているんだろう。
「叶ちゃんのこと色々きかせてよ!」
「え、と…」
「誕生日は?好きな食べ物は?」
「一気にきかないでください」
ぷっと吹き出した。