図書室から始まる彼女の初恋
部屋に戻るとポロポロと
出てくる涙。
泣き虫は卒業したはずなのに…
駄目だな、私。
まだまだ弱い。
でも、
どうしてお姉ちゃんは私を怒ったんだろう…?
私は涙を拭きリビングの全身鏡を
自分の部屋へ運んだ。
そしてその前に立ってみる。
…うん。
確かに太くはない。
自分で思うのもあれだけど…
むしろ、細い。
だって、今まで自分の顔や身体なんて見たことなかったし…
私、可愛くなりたい。
「…よし。」
努力してみようかな。
私は今日一つ決意した。