図書室から始まる彼女の初恋

【気づき始めた気持ち】



ピンポーン

家のインターホンが鳴ったのは、
啓達と遊んだ次の日の朝。

「ええ…?あらまあ…はい。」

玄関でママの喋り声が聞こえる。

こんな朝早くに誰が来たんだろう?

「桃奈ー!」

しばらくして、ママに呼ばれた。

「何ー?」

…ちょ…

何で四人が居るの!?

「何驚いてるの?
言ったでしょ?桃奈は俺達に加わったんだよ。」

ドアを閉めようとした私を
啓が引っ張り出す。

…あ。

まただ。

啓に触れられた所が熱い。

…って!

そんなこと考えてる場合じゃない!

「何、きょどってるの?
早く行って来なさい、遅れるわよ桃奈。」

味方だと思っていたママまで…

「…うん。行って来ます…」

いつかこの四人に
仕返してやるんだから!
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