図書室から始まる彼女の初恋
【やっと気づいた自分と疑問】
その日は五人揃って
学校をサボった。
私が寝てたせいなんたけどね…
迷いなくアパートにつき
それぞれくつろぎ始めた。
「…そういえば、ここ誰の家なの?」
「俺。」
この散らかりようは
納得できる。
いかにも優希らしい。
啓と佳樹は整頓してそうだし、
燐は漫画やお菓子がもっと多い気がする。
「一人暮らしなんだ。」
まだ高二なのに
しっかりしている。
「まあな。啓もだよな。」
「まあね。」
優希と啓は
同じ口調で頷いた。