図書室から始まる彼女の初恋
私は優希の部屋で雑誌を読んでいた。
ふと顔をあげるとみつめ合っている、燐と佳樹。
…何見つめ合ってるの!?
気持ち悪いって!
「佳樹たーん、ちゅうしようよ♪」
ええええええ!?
何言い始めてるの!?
ボ…******************…
佳樹がOKするわけ、
ないのに…
「うんっ。」
喜んでる…
佳樹も喜んでる!
啓と優希は
目にも止めていない。
私だけが
目を離せないでいる。
「…んっ…」
燐が甘い声を出し、
佳樹の唇と重なる。
……なぜか気持ち悪く思わない。
別に男同士でも
可笑しくないような気がしてきた…
「ハアハア…ッ…んっ」
五分立ったよ?
いつまで
続けてるのよ!
「燐、俺も。」
優希まで加わり始める。
やっぱりそういう趣味なの!?
「どうしたの?桃奈。」
「何で平然としてられるの!?
お…男三人がキ…キス…」
啓はチラリと目をやる。
「あいつら、飢えたら男でも構わないからね。
もちろん俺も。
あっ、******************じゃないよ全員。」
啓が私の心を見透かしたように、
付け加える。
「…今、加わらないのは飢えてないからなの…?」
「どうだろうね。」
フフッと笑って、
私を見つめる啓。