図書室から始まる彼女の初恋
燐の発言に一瞬耳を疑った。
「だから、私は啓が好…」
「今日、わかったでしょ?
叶わないって。」
“叶わない”…か。
燐にハッキリ言われちゃったよ…。
「もちろん桃奈が俺を好きになるまで手は出さないよ。」
「燐は中学の頃…」
「トラウマにはなってるかもしれないけど、もう好きじゃないよ。」
燐と付き合えばどんなに楽だろう。
可愛くて、
面白くて、
優しくて…
良い所ばかりの彼氏。