図書室から始まる彼女の初恋


次の日。

今日も学校は休みだ。

私はいつものように
優希のアパートへ向かう。

今日は一人じゃない。

燐と一瞬だ。

燐の自転車の後ろにまたがり、
服の袖をぎゅっと掴む。

手を回すのは
さすがにまだ気が引ける。

「燐、皆に何て言うの?」

「昨日付き合いました☆ってね。」

軽っ!

そんな急に…皆驚かないのかな?

「優しいね…燐は。」

「何で??」

「啓を好きでいたら辛くなっていく一方の私を救ってくれた。」

これからは燐と思い出を作るよ。

「見てられないからね。」

…本当にありがとう。

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