図書室から始まる彼女の初恋
そんないつも通り
終わると思っていたある日。
三年生と二年生の
六人の集団に声をかけられた。
「ちょっと話たいことがあるんだけど。」
ヤバい、非常にこれはヤバい!
「今から啓達と…帰…」
「無理って電話すれば?」
「あ…はい。」
怖いよ…!
従うしかないじゃない。
野獣兼メス豚に…!
『もしもし…燐?
私今日居残りだから
先帰っておいて♪』
できるだけ
明るく言う。
『待っておくよんっ☆』
『遅くなりそうだから…本当に大丈夫っ。
ごめんね!
じゃぁまた明日。』
私は一方的に電話を切り、
待ち構えてる敵に向き直った。
「敬語使えば?」
「燐達迷惑してんだよ。」
「生意気ー」
ひいいい!
怖い…
そして口悪い!
こんな人達嫌だよ…
「とにかく、早く。」
私は六人に
引っ張られ、
どこかに連れて行かれた。