図書室から始まる彼女の初恋


その後、
野獣達から私達への反撃は
あれだけじゃすまなかった。

殴られたり、
蹴られたり、
それはそれは苦痛なものだ。

野獣達が去って行った後、
私は燐に電話をかけた。

『桃奈?やっと繋がった!』

『燐…迎えに来て。』

その後は
場所を伝え、
私はベンチに横になった。

あちらこちらが痛い。

まさか、
こんな事になるなんて…

本当怖い。

それに“ブス”って言う言葉が、
まだ頭にこびりついている。

啓じゃない。

私は燐に頼らなきゃ…
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