図書室から始まる彼女の初恋
数時間後、
仕事中のママに、
今日は友達の家へ泊まると
メールを送り、お姉ちゃんと準備を始める。
化粧をこんなに濃くしたのは初めてだ。
もちろん、
全てお姉ちゃんにしてもらったけど…
ドレスはゴージャスなラメが付いた、
ピンクのミニドレス。
それに…
16cmと言われて履かされた、
ヒールで転びそうで怖い。
鏡の前に立つ私は、
どう頑張っても高校生に見えなかった。
お洒落は今日で終わりだ。
お酒飲んで、
全て忘れるんだ。
「お姉ちゃん、髪はこのまま?」
「まさか…
今からタクシー呼んで、
キャバ嬢専門の美容院に行くのよ。」
隣で話す、
お姉ちゃんは
私の可愛らしい格好とは対照的に、
セクシーな格好をしている。
それが絶妙に似合っていた。
間もなくタクシーが
到着し二人でそれに乗る。
タクシーの運転手は、
ドレス姿の私達に別に驚きもしない。
キャバ嬢を
よく乗せているのだろうか。