君がここに居たこと~初恋の奇跡~
















──────────もう疲れたの?




冷たい飲み物を片手に
私の顔を覗き込む男性。




───────────観覧車、乗ろうか。




「 ・・・・あき 」




ふ、と手を伸ばしたら
強い力でその手を掴まれて
ハッと我に返った。




「 繭?どこか悪いの? 」


「 ・・・・いや、別に 」


「 顔、真っ青だけど 」




冷たい飲み物、掴まれた腕、
心配そうな顔。




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