君がここに居たこと~初恋の奇跡~



















「 ──────────あ、き? 」




言葉が詰まるのは
やっぱり私が弱いせいで。




たくさんの手紙と、キーホルダーと
その一番上に乗っていた写真。




そっと箱から出して
写真の中で微笑むあきを
じっと見つめていた。




優しい表情、黒い髪。
誰かに撮ってもらったのか
私とあきは隣り合わせで
指を絡ませていて、




どこにでも居そうな楽しそうな2人だった。




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