君がここに居たこと~初恋の奇跡~
優しい声と、小さな笑い声。
少し呆れたような溜息と
私をからかう楽しそうな声。
「 ・・・・・彼氏? 」
『 そう、彼氏 』
知らない。
私は初恋だってまだなはず、なのに
「 ・・・そっか、彼氏なんだ 」
口が勝手にそう言っていた。
頭では全然理解も納得も
できていないのに、
体が自然と納得していた。
『 繭、今日が何日か分かってる? 』
「 ん?24日でしょ? 」
『 繭の誕生日だよ、23回目の 』