君がここに居たこと~初恋の奇跡~
”いいよ”と内心言いながら
黙っていれば、
『 ───────────繭・・・? 』
不安そうなあきの声。
思わず吹き出した私に
今度はあきが”もう”って
言いながら、私はふと
ずっと握ったままだった
写真を目の前に置いた。
「 ・・・ねぇ、あき? 」
『 ん? 』
「 また写真出てきたよ 」
この1週間、言おうか迷って
結局言ってなかったけど
この勢いなら言える気がして
だけどいざ言ってみると
何で今まで言わなかったんだろう、って
思うほどに案外簡単に言えた。