君がここに居たこと~初恋の奇跡~
「 本当はプロポーズしたかったんだ。
繭と付き合ったこの場所で、
指輪を渡したかった 」
「 ・・・・・・ッ 」
「 誰よりも愛してるよ、繭。
命に代えて、君を守れて
俺は後悔なんかしてない 」
会ったときは温かかったのに
どうしてこんなに触れている感じが
しないんだろう。
手だって握れていたのに
どうして今は何も感じないんだろう。
声は、こんなにも近いのに。
「 ごめんなさい・・・・ッ 」
私なんかを愛してしまったせいで
こんなにも傷つけてしまった。
痛い思いをさせてしまって、
そして、私の辛い部分全てを
抱えさせてしまって─────────