君がここに居たこと~初恋の奇跡~
「 会いに行くよ、空に 」
『 どうやって? 』
「 私、きっとあきと一緒なら
何でもできるよ 」
だって、こんなに好きだから。
キャンドル、出したいなぁ・・・
私も買えばよかった。と
プレゼントに触れながら
そんなことを考えていた。
暗い部屋を灯す小さな光。
誘うような甘い香り。
こんなに素敵なものは
他にはないんじゃないかってくらい
私のツボにはまっていた。
「 ・・・?・・・あき、寝たの? 」
沈黙が続いていても
私はなんだか胸がいっぱいで
全然気にならなくて
だけどあまりに長いその時間に
さすがに心配になった。