君がここに居たこと~初恋の奇跡~
「 どう、思いますか? 」
「 ・・・・え? 」
「 あきが好きな私を
どう思いますか・・? 」
何も知らない、分からない。
謎でしかなかった彼を
好きになって、
半年も先の約束を信じて
頑張ろうとしている私を
どう思いますか。
1度に2つの質問をした。
吉田さんと違ってお茶を
飲んでいる私は酔うはずなんかなくて
そこにいたのは不安を抱えた
”ただの”私だった。
「 ・・・・そうね・・・ 」
箸を置いて、目を伏せた吉田さんの
次の言葉に緊張してしまって
喉が渇いた私はお茶を一気に飲み干した。