君がここに居たこと~初恋の奇跡~
「 ねぇ、繭ちゃん 」
「 ・・・んぅ? 」
吉田さんのおつまみを
ちょっと貰いながら
真っ赤な顔で笑う彼女を見上げた。
「 あたしにも会わせてね 」
「 ・・・・? 」
「 その謎の彼に会わせてね 」
私も会えるか分からないのに、と
おつまみを飲み込んで
小さく頷けば、
「 これで、約束が2つになったね 」
私も彼のこと信じてるから
きっと大丈夫だよ、って
不安なんかないよ、って
頭を小突かれた。
その後、私と吉田さんは
夜中まで語り合っていた。