変恋
この話は、一年前の大学二年生の秋の事。
普通に1限目から講座を聞きいつもと同じ時間をいつもと同じ空間ですごしいつも通り終わって普通に帰っていた。
ほんとに何一つ変わらない。
唯一違ったのは食堂の日替わりランチくらいだろう。
俺は大学が終わると家に帰り何にもない部屋で音楽を流してベッドに横になるのが1日の幸せだ。
寝るわけでもなく、音楽に聞き入ってるわけでもないが音楽を流してベッドに横になるのが好きなのである。
今日は何の音楽にしようと主婦が今日の晩御飯はと考えるように見慣れた道を帰っていた。
いつもだとこの道をすこし歩いてコンビニを曲がれば10分もせずにつくはずなのに
いつもと変わらない日だったらつくはずなのに
今日は交差点で倒れた。
倒れたというよりひかれたという方が正しい表現だろう。
俺は、ひかれた
そう、車にひかれた。