とある東中学校

あぁ、分かんねぇ…
分かんねぇよ、どこに書けばいいのか。

てか、それ以前に
「見えねぇよww(黒板が)」

片手で小さな丸を作り、
その穴から覗いてみたが…
あぁ、見えない。

「うー…
 見えない…」

そんな感じで独り言を言い続け、
5分が経過…

すると
やましーが俺の席に近づいてくるではないか。

(やっべ。ノート書いてないから
どつき回される。どうする、俺!?)

やましーは口を開いて
俺にこう言った。

「見えんのか?(黒板の字が)」

…え?
怒られない…?

「は、はい…。」

「視力なんぼじゃ?」

「えっと…
 0.1と0.15です」

「あ、ほな見えんで当たり前やな」

「…?
 はぁ…」

こんな風に話がズレていって
怒られずに済んだから一安心。

このように社会の時間は
いつも道徳+雑談のような感じで終わる

社会では不意に話がやましーの
武勇伝に切り替わる。
やましーが武勇伝を語り出すと
どんどん話がズレてって、
話が終わる頃にはチャイムが鳴っている。

あぁ、実に楽な授業だね
まぁ、当てられると
心臓止まりそうになるけどね?
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