心友は天使になった。
だから、みのりが死んだとき、すごく悲しんだ。
何日も何日も…
それほどまでに大切な…心友だった。
あたしはお墓をキレイに掃除した後、持ってきていたお供え物をお墓に置き、手を合わせ、目を閉じた。
目を閉じて、頭の中に出てくるのは中学時代の思い出ばかり。
まるで、昨日のことのように鮮明に思い出される。
なのに、なんでかな?
みのり、あんたのその笑顔だけが、どうしても思い出せないの。
―手を合わせ終えた後、なんだかすぐに帰りたくなくて、あたしはみのりが眠っているお墓へ話しかけた。
この一年の出来事を事細かに言おうと決めた。