心友は天使になった。
そんなことを考えていると、前方に、見慣れたおさげ姿の女の子が視界に入った。
「…おはよっ、みのり!」
あたしが声をかけると、その子はびっくりしたように、肩を震わせた。
「わっ…!びっくりしたぁ!…おはよう、めぐ!」
『めぐ』とは、あたしのあだ名。
「あははっ、ごめんごめん!今から、クラス表見に行くんでしょ?一緒に行こ!」
「もう、めぐはせっかちだね。まぁ、そこがめぐの良いところだけどさ~」
「いいのいいの!細かいことは気にしなーい!」