年下の君と青春中。
放課後デート?
あたしが黙っていたせいか、葵はもう一度聞いていた。
「暇っ!!!メチャクチャ暇ですっ!!!!」
あたしが必死に話すのを見て、葵は一瞬驚いていたが、すぐにいつもの葵に戻ってしまった。
「じゃあ、俺寄りたいとこあんだけど。今から行っても良い?」
笑顔で話す葵。
「も、もちろんです・・・」
普段見せない葵の笑顔に、つい顔が赤くなってしまう。
「じゃ、行こっか?」
さっきとは違う、意地悪な笑顔。
きっと、あたしが見惚れてしまっているのに気付いてる。