年下の君と青春中。






「ちょっと葵ぃ!いきなり止まったりしないでよっ!!いきなり止まったせいで、あたし鼻ぶつけちゃったじゃんかっ!!!」


あたしがキッっと葵を睨むと、葵は悠々とした顔で、


「は?俺止まる前にちゃんと言ったじゃん。『あ、ここ』って」


「いやいやいやっ!!止まる直前に言われても!!てか、おでこメッチャ痛いんですけど!?」


ほらっ!とあたしが赤くなっているであろうおでこを、葵に見せつける。


でも、葵はいつものトーンで、


「・・・確かに、ちょっと赤いな」


ちゅっ


可愛いリップ音がした。








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