年下の君と青春中。
「ご、ごめん葵!!本当にもう今日は帰っていいから!ね!?」
・・・そんなに小村と一緒に居たいのかよ。
俺なんかより、小村が良いのかよ。
つい、小さい声でだけど、言ってしまったんだ。
「・・・俺より、小村とかいうヤツが良いのかよ」
ハッと思ったけど、笑には聞こえていなかったらしい。
・・・でも、これ以上笑といたら、笑にあたってしまいそうだった。
「・・・帰る」
そう言って、スタスタと歩く。
チラッと後ろを向くと、笑は嬉しそうだった。